皆さんこんにちは!ファンタジスタ藤本です。
今回のブログ内容は、超ニッチですが実は家づくりにおいて地味ぃに大事なテクニックである垂れ壁についてです。垂れ壁って何!?っていう方は知らないと後悔するので、この機会に勉強しておいて下さい💡
住宅業界のリアル
本題にいく前に、住宅業界のリアルについて触れておきます。2022年に大手HMから独立して以降、色んな会社さんの家づくりをサポートしてきました。そこで見えてきた全体的なリアルです。
ご用聞きタイプの提案が多い
「自分たちがやりたいって言ったことに対してはその通りにやってくれるけど、プラスαの提案は全くない。。素人の自分たちが言ったことがそのまま形になって本当にいいんだろうか!?いや!いいはずがない。。」
私の元に寄せられる相談内容で多いのがこれです。いい家づくりの提案が目的ではなく、契約するため、クレームを言われない為の提案スタンスの担当者さんが意外と多すぎるのが住宅業界です。
だからこそ、今回の垂れ壁テクニックの提案とかは、自分たちから言わないとしてもらえる可能性はかなり低いのが私が見てきた現実です。厳しいぃ。。
打ち合わせ効率優先されがち
企業としては従業員の生産効率を求めて当然です。少しでも打ち合わせ回数を減らして残業時間を減らして、生産性を高めようとします。故に、自然と大半の担当者さんとしても、ややこしい提案や施工的に大変なことを自然と避けようとします。
そんな背景から、本当は頑張ったら出来る施工も「出来ません!」って言われたり、施工が複雑な無垢床を施主様がしたいと言っても、否定的なことを言ったり金額高め(ざっくり100万プラスです!とか)に言ったりして採用しない方向にもっていったりされるケースもよく目にします。。
垂れ壁テクニック11選
住宅業界のリアルをお伝えしたところで、悲観的になっていても仕方ないので、ブログで家づくり知識を高めていきましょう!情報収集を制する者は、家づくりを制します!
1、ロールスクリーンを隠す
まずは代表的な垂れ壁テクニックの紹介です。上の写真は垂れ壁をしていないパターン✖️ロールスクリーンです。ロールスクリーンの機材が見えた状態です。これがいい悪いではなく、適材適所に使い分けましょうという話です。
こちらは玄関先の土間収納を、垂れ壁の内側にロールスクリーンを組み合わせることによって、スッキリさせてる事例です。普段は開けっ放しが多い場合は、扉取るよりもこの方が便利で安くていい感じです。
垂れ壁の高さ自体は自由に設定できるので、用途に合わせて上手く活用しましょう。閉めてよく見られる場所に関しては、垂れ壁で隠してある方がやっぱりスッキリ見えますね👌
アクセントの色味に合った扉がない。。という場合でも、ロールスクリーンなら色んな色味への対応も出来ます。より一体的に見せたい場合も上手く活用してみて下さい。
ちょっと上級者テクニックです。実はこの写真内に、ロールスクリーンが隠れています。どこか分かるでしょうか!?分かるあなたは既にけっこう勉強されてる方です👌
正解がこちら!断面から見るとこんな感じです。この垂れ壁の内側に、ロールスクリーンが見えないように隠してあります。こうすることで窓まわりが少しスッキリ見えます。
注意点もあります!ただ単に垂れ壁にして内側にロールスクリーンにします!とだけ伝えていると、中に入れる物によってはロールスクリーンが干渉してしまうこともあります。中に収納する物の寸法もきちんと伝えた上で検討しましょう。
2、カーテンを隠す
一般的なカーテンのおさまりと言えばこの上の写真の感じだと思います。カーテンレールも標準品はデザイン性まで考えられたのが少ないので、カーテンのおさめかたって意外と難しいです。
こんな感じで垂れ壁の内側にレールをつけると、少しでもスッキリした印象にはなります。表からレールは見えないので、洗練された物を選ぶ必要もありません。
さらに応用するとこんな風にカーテンをスッキリおさめることも可能です。さっきのロールスクリーンのカーテンバージョンです。カーテンにしたいけど、スッキリおさめたいという方にはおすすめです。
こんな感じであえて見せるタイプもオシャン上級者ならありです。私自身にこういったセンスはないので、サラッとこう出来る施主様さん宅に行くと感動します🥺
3、照明を隠す
段々とマニアックテクになっていきます。照明計画を考える上で、光源を見えないように意識することが意外と重要になってきます。そこで役に立つのが垂れ壁です。
垂れ壁の向こうがの壁が優しく照らされているように見えますね。まるで間接照明のような効果を感じます。でも実はこれ、普通の眩しいダウンライトが活用されてます👀
こうやって丸裸にダウンライトが壁面についてるだけなのと、ひと工夫垂れ壁を絡めてあるのとでは大違いですね。こういう提案してくれる担当者さんも少ないのが現実です。なので知っておきましょう💡
あえて水平ラインやアクセントも強調してあげると、こんな雰囲気だって演出できちゃいます。垂れ壁って実は奥が深いテクニックなんです👀
間接照明でも覗き込むと光源が見えてしまうような施工例もあるので、これだけ垂れ壁があれば光源も見えにくいです。
更なる上級者垂れ壁テクがこちら。寝室って寝るだけなので、天井面からの明るすぎる光って案外不要ですよね。そこで垂れ壁を上手く使って優しい灯りを演出しています。
何も自分たちから言わなかった場合、とりあえずの提案では居室の上にはダウンライトが十分すぎる明るさで提案されるケースが大半です。そこで勉強不足だった場合は、そのまま何となくダウンライトのまま流れて行ってしまうのです。。闇が深い
こんな感じでアーチの垂れ壁と照明を組み合わせするのも一つです。光源が見えない効果は意外と大きいです。
もちろんアーチじゃない場合も垂れ壁を活用できます。少しでも雰囲気ある照明にしたい場合は、洗面とも絡めてみるのも一つです。顔面を照らす必要がある場合は向きませんが。
最近はそもそも減りましたが、床の間と組み合わせたりも実はよくされています。垂れ壁✖︎照明パターンの可能性はまだまだありそうですね🤨
何もせずにダウンライトをつけた場合は、斜めから見上げると意外と眩しかったりします。雰囲気ある照明計画を追求したい方は、ただ明るいだけの照明ではなく、一歩先の光りかたまで意識してみて下さい💡
4、窓枠を隠す
窓枠って意識したことありますか!?ないですよね笑
でも実はこの窓枠、ちょっとデザインするだけで毎日見える景色の質も高まるんです。上の実例も窓枠の上側が見えないようにデザインしてます。
窓枠の上側を消して見えないようにするのも、垂れ壁の応用テクニックになります。そしてこれをする為には、壁ふかしというテクニックも更に組み合わさります。何それ!?って方は、下の記事で勉強してみて下さい💡
5、エアコンを隠す
空間を研ぎ澄ましていけばいくほど、エアコンの存在が悪目立ちしがちです。そこでよく使う手法が、垂れ壁を応用したエアコン隠しテクです。この写真の中にもエアコンが隠されています。分かりますか👀
実はこの可動式の垂れ壁パネルの裏側に隠してあります。使わないときはこのままで、使う時にはパネルをオープンすることが出来ます。
こういうパターンもあります。このパネルもメンテ用に取り外し可能です。少しでもポンと出っ張って悪目立ちさせるのが嫌な方は、こういったテクニックを活用してみて下さい。
ガラリ、という格子の目隠しでエアコン本体を隠す手法もよく使われています。これに関してはデメリットもあるので、理解した上で採用すべしです。
◾️格子にホコリがたまる
◾️本体を隠しすぎるとエアコン効率が悪くなる
◾️こもり過ぎるとカビ発生の原因になる
◾️ガラリ採用する金額がそこそこ高い
我が家は更に床置きエアコン✖️隠蔽配管にしてるので色々あります😅↓
こんな風に少しでも悪目立ちしにくくなるように工夫されている事例もあります。ボンっと丸見えになるより、見え方は全然違ってきます。
何もなくついたらこんな感じです。感じ方は人それぞれだと思いますが、個人的には見た目も大事にはしたい派です。機能面も考えつつ、いい塩梅のエアコンの付け方は間取り序盤の段階でセットで考えておきたいところです。
6、天井につくフードを隠す
平面図の打ち合わせが終わったら、突如として図面に登場してくる謎の記号たち。。これが色んな設備関係の天井フードです。
とりあえずの位置に乱雑に配置されてることが多いので、油断してると家が出来上がった後に目立つ位置に何これ!?ってなりがちです⚠️
せっかく照明やリモコンもスッキリさせたのに、別のフードが悪目立ちしてしまっては本末転倒です。そこで垂れ壁テクがまたまた役立ちます。
実はこの空間にも、フードやロールスクリーンが隠れています。どこにあるか分かりますか!?ちょこっとだけ見え隠れしてますね👀
実は垂れ壁の裏側はこんな感じに👀フードは無しにすることが出来ないので、上手くごまかしたり見えない位置につけるのが鉄則です。何も言わなければ何となくの位置のまんまいきがちなので、細かくチェックしておきましょう⚠️
垂れ壁応用テクはまだまだ奥が深そうですね。。他にもこんなのが!!というのがある方は、是非とも教えて下さい。
7、レンジフードを隠す
意外と生活感と存在感のあるレンジフード。こだわればこだわる程、このレンジフードの存在が気になってきます。実はこれも、垂れ壁テクを応用すれば隠すことも可能になります。
こんな風にすることによって、実はこの垂れ壁の向こう側にレンジフードや冷蔵庫や電子レンジなども隠せてしまっています。しかもキッチン自体が見えないので、本体にお金をかけなくても済みます👌
レンジフードは見えてて当たり前と思いがちですが、家づくりこだわればこだわる程に気になってくる部材になります。徹底的に洗練された空間にしたい人はここまでこだわってみて下さい⚠️
8、何となく空間を仕切る
垂れ壁には更なる演出もあります。先ほどのキッチン部分ではなく、左側のくりぬきに注目👀これもある意味垂れ壁テクニックの一つです。
扉はなくてワンルームなんだけど、垂れ壁があることで何となくの領域展開効果を生んでます。くぐってこの空間に入るという行為をさせることで、別の領域という認識もさせる効果があります。
こんな感じで階段下をワンちゃんの部屋にすることも可能です。犬にとってはちょっとこもった空間の方が落ち着いたりします。
これを垂れ壁と言っていいかどうかですが、ある意味そうです。大きな家の空間の中に、もう一つの家があるような錯覚を生んでるテクニックです。
どういう空間を演出したいかによって、天井をつなげた方がいいのか、あえて垂れ壁を活用して空間を分た感じにした方がいいのか?今回の色んなテクを使って、皆さまの家づくりにも応用してみて下さい👌
9、細かいおさまり調整
何と説明していいかあれですが、こういう風に間接照明を壁と壁で受けて綺麗におさめたい時なんかも、垂れ壁のテクニックによって綺麗におさまります👌
10、ハコっぽさを演出するテク
家づくりをしていると、よくハコっぽくという言葉を耳にします。この写真においても、垂れ壁をすることでこのアクセント部分が一つの塊に見えてます。
もしこの垂れ壁がなかったら、この壁ともう一つのハコは繋がった一つのハコには見えません。図面上で垂れ壁を入れるべきか入れないべきか、どう見せたいかによるのです。
実際に私が家づくりサポートしている物件での比較パースです。最初の図面では左上の状態になっていました。個人的に大きなハコがあるように演出したかったので、垂れ壁をつけたパースを作ってもらいました。
こちらもアール壁を使ってた事例ですが、垂れ壁でつなげた方が綺麗のでは?と感じたのでその比較パースを作成してもらった事例です。ちょっとしたことですが、この積み重ねが重要👌
逆にハコをアクセントにしたい場合は、このように垂れ壁でつなげない手法を使います。なので、とにかく垂れ壁を使えばオッケー!ではない部分が難しいところですね🤨
11、景色のコントロールをする
最後は更なるテクニック。例えば吐き出し窓からの景色が隣家に囲まれて見たくない景色だった場合。垂れ壁と低めの窓を活用して、見たくない景色を視界から消すことも可能です。
窓から見える景色は超重要。窓の取り方一つにこだわって、是非とも生活の質を高めて下さい。今回のテクを使いこなせたら、家中色んな工夫ができちゃいます👌
これから家づくりされる方へ
色々とテクニック的なことを伝授してきましたが、担当者さんがきちんと理解出来てなかったり、変な使い方をしてしまうと逆効果にもなるケースもあります。
大手HMから独立して以降、日本中の家づくりをサポートしています。自分たちだけでは不安だ!という方は、担当者さん紹介からサポートしていきますので、まずは公式LINEからお問い合わせ下さい↓
【過去にサポートしてきた実例の一例】
まとめ
今回ご紹介したのは家づくりのイロハの中でもほんのわずかな内容です。私のブログ内で、他にも色んなポイントについて解説してるので、上手く活用頂けたらと思います。
【私のブログや動画に共感頂ける皆様へ】
これから家づくりされる方で
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