エリアと周辺環境
住む場所は、日々の生活の質を大きく左右します。以下の点を考慮して、希望するエリアを絞り込みましょう。
通勤・通学の利便性
職場や学校へのアクセス方法(公共交通機関、車など)や所要時間はどうか。駅からの距離やバス停の有無なども確認しましょう。
生活施設の充実度
スーパーマーケット、コンビニ、病院、銀行、郵便局、役所、公園などが近くにあるか。頻繁に利用する施設へのアクセスは重要です。
子育て環境(該当する場合)
保育園・幼稚園、学校の評判や通学路の安全性、公園や子育て支援施設の有無なども確認しましょう。
騒音や治安
周囲の交通量、近隣施設の稼働状況による騒音(工場、商業施設など)はないか。夜間の人通りや街灯の状況など、治安に関する情報も調べておくと安心です。
土地の形状と法規制(家を建てる上での条件)

土地はそれぞれ個性があり、家を建てられる条件も異なります。購入後に「イメージと違った」「希望の家が建てられない」とならないよう、事前の確認が不可欠です。
土地の形状・高低差
四角形、旗竿地(細い通路で道路に接している土地)、傾斜地など、土地の形状は様々です。
希望する家の間取りや配置が実現できるか、高低差がある場合は造成費用が別途かかる可能性があるかを考慮しましょう。
接道状況
道路にどれくらいの幅で接しているか(接道義務)。建築基準法により、建物は幅4m以上の道路に2m以上接していなければなりません。
接道状況が悪いと、再建築ができなかったり、建築費用が高くなったりする場合があります。
用途地域と隠ぺい率・容積率

1.用途地域
土地の使い道を定めたもので、住居系、商業系、工業系などがあります。これにより、建てられる建物の種類や高さが制限されます。
2.建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(建物を上から見た面積)の割合の上限です。例えば、敷地100坪で建ぺい率60%なら、建築面積は60坪までとなります。
3.容積率
敷地面積に対する延床面積(各階の床面積の合計)の割合の上限です。例えば、敷地100坪で容積率100%なら、延床面積は100坪までとなります。
これらは理想の家の広さや高さに直結するため、必ず確認しましょう。
4.日当たり・風通し
周囲の建物や地形によって、日当たりや風通しは大きく変わります。
現地を訪れ、時間帯を変えるなどして確認するのがおすすめです。
5.地盤の状況
地盤が軟弱な場合、地盤改良工事が必要となり、数十万〜数百万円の追加費用が発生する可能性があります。
事前に地盤調査のデータがあるか確認したり、購入前に調査を依頼したりすることも検討しましょう。
6.過去の自然災害の状況
過去に自然災害などでどんな被害があったかも調べましょう。地震の被害が大きい地域だったり、水害を受けやすい地域だったりを先に調べることができるので、確認しておきましょう。
情報収集と専門家との連携(効率的な探し方)

自分だけで情報を探すには限界があります。様々な情報源を活用し、専門家の力を借りましょう。
不動産会社に相談する
地域の情報に精通している複数の不動産会社に相談しましょう。
希望条件を明確に伝え、未公開物件の情報なども提供してもらいましょう。信頼できる担当者を見つけることが重要です。
工務店・ハウスメーカーに相談する
土地探しからサポートしてくれる工務店やハウスメーカーもあります。彼らは建築のプロの視点から、その土地にどんな家が建てられるか、どんな費用がかかるかをアドバイスしてくれます。
インターネットの不動産サイトを閲覧する
多くの物件情報が公開されており、条件を絞って検索することができます。ただし、情報が古い場合や、既に契約済みの物件も含まれている場合があるため注意が必要です。
自分の目で現地を確認する
気になる土地が見つかったら、必ず昼夜や平日・休日など、時間帯や曜日を変えて何度か現地を訪れましょう。周辺環境、騒音、日当たりなどを実際に肌で感じることが大切です。
複数の選択肢を比較検討する
一つの土地に固執せず、複数の候補を比較検討することで、それぞれのメリット・デメリットがより明確になり、後悔のない選択につながります。
「大手だから安心」などと思うのでなく、一か所に絞らないで複数探してみましょう。そのときには、どんな担当者がいるかも見ておきましょう。
家づくり伴走サービスでは、検討されておられる候補地において、理想のお住まいが実現可能かどうかも私自身がアドバイスしております。
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