先日の記事をご覧の皆様から Twitterのコメントにて
というコメントを頂きました ありがとうございますm(__)m オシャレでスタイリッシュな空間の為に 設計士がどのような点にこだわったかを 今回の記事では写真を用いて ご紹介していきます🏠
ここまで 詳細設計を考えてくれるメーカーは 少ないのが現実です この記事を読むことによって 皆様のレベルが 少しでも上がれば幸いです ちなみに 9年前の未熟な施主である私 (一応住宅営業マン)は その当時ディテールという言葉すら?? でした。。。
今ならもっと 過激にいい家建てれるのに。。。😨 ということで本日は 第二部のディテール編です 建築における ディテールを考えるということは 詳細設計 壁面やライン 端部を研ぎ澄ませて 空間を美しく見せる為に 欠かせない要素です
オシャレに見える空間には 必ずと言っていいほど つくり手の 死ぬほど細かなディテール設計が ほどこされています 当社設計士の中でも そのレベルは正直個人差があります 営業やお客様から言われずとも ディテールにこだわってくれる設計士は 我々営業マンからしても 信頼のおける存在です
我が家も 打ち合わせ中は一切教えてくれませんでしたが 出来上がったあとに 色々と聞いたこだわりポイントを 今から私が解説していきます
開口部のディテール
我が家の北庭に向けての 2m×2m×2mの開口部分です
景色が綺麗に切り取られて見えますね そこには4点のポイントがあります
全て気づいたアナタは 中々の強者(マニア)です🏠
lets’ thinking time
⏲ チッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッチッ
チーン では簡単な順に ポイント伝授します!!
ポイント1
・真ん中の窓をフィックス窓(はめころし) にすることによってスッキリ見えています ↓ これだけ窓があれば 全ての窓が開閉する必要はないので 通風も考慮しつつ フィックス窓も 取り入れてみてはいかがでしょうか🏠 このポイントはイージーでしたね☆ 続きまして
ポイント2
・カーテンが無い 正確には ロールスクリーンを垂れ壁で隠しつつ サッシの上部枠を消すことによって 景色を切り取っているように見えます このあたりから 既にマニアックな領域です(^^; 通常であれば カーテンレールが見えているか ロールスクリーンの 束が見えている状態です そこをあえて 上部壁面を室内側に出してきて 垂れ壁をつくります その垂れ壁の中に ロールスクリーンを隠しつつ サッシの上部を見えないように 切り取ることによって 景色が切り取られた 絵画のように美しく見えます🏠 深いい~
もう少し分かりやすいように ロールスクリーンを 少しおろしました ちなみに ロールスクリーンのチェーンすら 嫌だったので つまみでおろすタイプにしました🏠
全ておろすとこんな感じです これはこれで美しいです (自家自讃か?)
もう一度全部開けるとスッキリです✨ カーテンだと 束がうっとおしいですよね😨 外構の塀によって 視線を遮断しているので カーテンのレース的な機能は不要です ちなみに応用編でこんなことも可能です
サッシ枠の色をブラウンにした場合 サッシとサッシの間の柱壁部分を クロスではなく木を貼ることによって サッシが連続して見えます🏠 ちょっとした配慮で見え方が違いますね
ポイント3
外構の塀が遠くの家を消してくれている (開口部というよりかは外構?) このポイントを分かりやすくするために 立った目線での写真を添付します
遠目に 向こう側の家が視界の中に入ってきています 大分遠くなので そこまで気にならないかもですが(^^; 我々が 普段ゴロゴロする目線で見てみましょう!
見事に向こう側の家が消し飛んで スカイブルーな空と 山の尾根が見えます✨ 北向きの空は まぶしすぎず年中優しいです ちなみにこの辺りの視線的な部分は 設計士が現地を視察に来た時点で 既に見えていたとのこと 今の私なら見えますが当時は。。。😨
資料見にくいかもしれませんが 断面図にて 遠くに山の尾根と書かれています 冬の光と夏の光まで計算通りでした
このリビングの写真は 冬に撮影した分です 夏場は見事に直射が入ってこないので 涼しいです まさに夏涼しくて 冬暖かい設計です🏠 デザイン面と 快適性を兼ねそろえた設計です
当時の未熟な私レベルでは 北側が庭で大開口で暗くないかなぁ くらいの低レベルさでした(^^;
でもお客様にとっては 大体が初めての家づくりです 失敗したくない気持ちと 明るい家がいいという気持ちがあるので 不安ですよね この辺りは 信頼できるパートナーが見つかれば 託しましょう🏠 ええ具合にしてくれるはずです
次はラスト4ポイント目です
ポイント4
・サッシのみつけ(細さ)がうすい 断熱性の低いサッシをあえて選びました(^^; 最近のサッシの断熱性能はすごいです 9年前は ちょうどどちらも選べるタイミングでした 見た目スッキリな 断熱の劣るサッシを選ぶか 少しみつけの太い 断熱の高いサッシを選ぶか 普通なら後者を選びますね(^^; 多少ひんやりしますが 結露もないですし 良しとしましょう(^^)/
建具のディテール
つづきまして建具のディテールです ここはサラッといきます 収納の取っ手がない点は 前の記事でも説明済みですが その他にも細かいですがあります
この写真を見てお気づきでしょうか 分かりそうで分かりにくいかもです(^^; 左側部分はリビング入り口の扉です 開けっ放しにする時期が多いので 開けている時に天井のレールが 見えないようにしてあります
もちろん特注の建具です(^^; そして子供が勢いよく開けると ガコっと外れます 見た目を追求すれば 機能性は損なわれるのが現実です
壁面と天井面と床面のディテール
3つの面を連ねて書きましたが 以下の写真をもとに見てみましょう たしかに美しい空間に見えます 順番に3つの面について説明していきます
天井面のディテール
・収納ボックスの奥に 間接照明を隠しているので 天井面の照明がスッキリしています ・天井面を 少しだけあえてダウンすることによって 南側の高窓の上部に 小壁がでないようにしています ここマニアックです(^^; 番外編として 天井高さと横幅には 黄金比というのが存在します 天井の高さをメーカー同士 競い合っている営業マンも多いですが 美しくて居心地のいい空間について もう一度勉強ですね🏠
我々がよく知るピラミッドも 実は黄金比で構成されています 確かに改めて見ると 絶妙なバランスです そしてもっと身近なところにも 黄金比が!!!
私は吸いませんが タバコの箱なんです これまた絶妙な 黄金比率でできています あともう少し 太かったり長かったりしたら フィットしません
地味に オードリーヘップバーンの顔も黄金比(笑)
我が家の天井高さは 施主に相談なく いつの間にやら下がっていました(笑) いい具合にするためなので嬉しいですが🏠
壁面のディテール
・テレビ面は余計な窓をとらずに 壁掛けテレビにて美しくしています テレビ面は リビング内からよく見る方向になります ごちゃごちゃした小窓などは できる限り取りたくないですね そして更に細かい点です!!!
なんの変哲もない床と壁の写真です 皆様の家のこの部分に 目をやってみて下さい🏠
同じようになっているアナタは マニアックですね☆ 巾木無しの仕様になっています 通常は巾木がついているものです 役割としては 掃除機等の衝撃を受けたりして はがれてしまうのを防ぐ役割です
大工さんの 施工手間と難易度があがるので嫌がります カスタマーズも嫌がります なので皆さん できる限り巾木はつけましょう🏠 無しでいく際はご理解のうえ ノンクレームでお願いします ちなみに築9年時点ではめくれておりません
これは 階段部分につけた巾木の写真です これはこれで ホコリがたまるので嫌ですね😨 両方解消できるものは 今のところなさげです
床面のディテール
分かりやすいように もう一度同じ画像を🏠 写真では分かりにくいかもしれませんが 床材一枚の幅が約20cm 奥行が約220cm
これも自宅の床材の 一枚あたりと比べてみてください かなり太くて長くて 死ぬ程高い床材でした😨
スカンジナビアンリビング というメーカーのホワイトアッシュです 標準の床材との差額が 一階部分のみで110万円でした。。 そんなアホな(^^; そう思いましたが 設計士の情熱に負けました でも採用して後悔はありません🏠
外観のディテール
外観に関しては ちょこっとした内容です
ファサード面(よく見える外観面)は シンプルにが鉄則🏠 この壁の向こう側が 壁掛けテレビ面です この壁面に小窓でもこようもんなら ホクロにしか見えません😨 トイレや風呂が この位置にきた場合悩みますね 個人的には 風呂、トイレに窓不要派です これに関しては 話せば長くなるので 別の記事にて説明します)
続いて雨樋の部分に注目してください 二本の雨樋が見えますよね 実は一本だけで機能的には大丈夫なのに デザインに見えるように 二本つけているそうです(^^; これに関しては 私もまだ未熟なのか デザインに見えるような 見えないようなです(^^;
まとめ
デザインについて 写真をまじえて説明してきました ざっくりまとめてみると 以下の感じです
- 窓の大きさや位置だけでなく細かいおさまりまで!!!
- 壁面を意識して不要な窓をとりすぎない!!
- 照明計画も含めて天井面は美しく!!
- 床材のチョイスでどうみせたいかイメージを!!!
- 外観ファサード面はイケメンに!!
- 最後は信頼できる設計士にお任せ!!!!!!!
- 設計士のモチベーションをよいしょする
- この人の為ならいい具合にしたいと思ってもらう
まとめるとこんな感じです デザインだけが全て とは思いませんが デザインの先に居心地や豊かさ があると感じます
契約後は打ち合わせ回数を できるだけ減らすために 細かなディテールまで 考えてくれない会社や 担当者が多いのが現実です
この記事を見たおかげで 少しでもいい家が増えたら幸いです 本日以上となります 収納編が長く書きすぎたので サラッと終わらすつもりが またもや長くなってしまいましたm(__)m 見にくい場合は 率直なコメント下さい 次回以降気を付けます ご視聴ありがとうございました🏠
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