やってまいりました!! 実例紹介シリーズ🏠
今回は第9弾です!!
我ながらいい記事になってます!!
今回のテーマは
北向き区画に建てる 南側に掃き出し窓の無い 好実例です🏠
ほぼ世の中の常識となっている
- 南向き=掃き出し窓
- 南向き=何とかスペースとって配置
- 南向き=大きい窓
- 南向き=明るい
- 南向き=いい土地
おそらく9割以上の方が そんな印象をお持ちかと思います。 家を建てる敷地条件は様々です。
南向きもあれば 北向きの土地もあります🏠 家に囲まれている土地もあります。
どこから光をとって どこに向けて窓をひらくか
家づくりに置いて かなり重要な項目です🏠
今回はその辺りの常識を ぶった切っていきたいと思います!!
南向き信者の方はぜひ見てください 実務設計者や 設計事務所の方は 当たり前のことを述べるので 見なくても大丈夫です🏠
家族紹介
ご主人様
- お酒が好き
- 今は退職されてスローライフ
- 奥様への信頼が強い
- マイホームを愛してくれている
- 家の要望は一切言っていない
- ご契約時まで登場されず
奥様
- 明るい性格
- 家相を重視する
- 私のオーナー様とお知り合い
- ハイセンス
- シンプルナチュラル好き
- キレイ好き
- 無印良品の家の内装好き
お子様二人(下宿生活中)
基本的にはご夫婦二人のお住まいです。
ご縁のきっかけは 私のオーナー様からの 一本のお電話から始まりました✨ 私が若かりし頃に建てて頂いた 設計コンペにも入賞した 大変素敵なお住まいのオーナー様です。
その家を見られて 家を建てるならここで そう決めて下さっていたようです🏠 そこで 同じ営業と設計コンビに バトンをつなげてくれました。
自分で言うのもなんですが 中々最強コンビです(笑)そしてオーナー様には 感謝しかありませんm(__)m
・いい家を建てること
・いい家が与える影響
・いい家が放つオーラ
・いい家が人生を変える
・いい家が人と人をつなげる
・いい家が人を呼ぶ
上記効果は 絶対にあると信じています
なので 契約をすること以上に いい家を建てることに 全力を注いでいます🏠
いい家の定義が 人それぞれ違うのもまた 奥深い話です。
いい家とは何か 永遠のテーマですが 向き合っていきたいと思います✨
【人は住まいを創り、住まいは人を創る】と云われる。人間として豊かに感じ、快く感じ、安らぎを感ずる様な住まい手本位の住まいの提供、快適で誇らしい街並みや安全で利便性の良い環境、或は近代的で合理性のある都市開発等を創造する事は、当社の社会的使命を果たすゆえんであり、当社の存在の意義であると同時に当社従業員の誇りでもある。この誇りを何時迄も持ち続けていかねばならない。
これは積水ハウスの企業理念の一部です 企業理念とかの 堅苦しいことは嫌いなタイプですが 唯一このフレーズは とても共感しています いい会社やんかと思いました (上からですみませんm(__)m)
敷地状況説明
まずは敷地状況からいきましょう🏠
北側道路の よくある分譲地パターンです。 南向き区画よりも 100万~200万安いことが多いです💰 私は南向き区画よりも 北向き区画のほうが好きです。
好きな理由は
- 外観を整えやすい
- 家や外構にお金をまわせる
- プライバシーが確保しやすい
- いい家が建った時の満足感が高い
一般的には 南向きがいい!! というお客様が圧倒的に多いですね🏠
イメージが先行しているので 仕方がないと思いますm(__)m
では今回の敷地状況です
北側に広めの道路 東~西~南には建物が建ちます よくあるパターンですね🏠
こんな土地で考える場合 皆様ならどうしますか?
答えは存在しないですし 建て方は色々あるかと思います 。 スライドさせる前に 一度考えてみて下さい。
Thinking time
おそらく多くの方が ほとんどのハウスメーカーが 当社の社員でもほとんどが 以下の2パターンのような 提案になりがちです。
まずは1パターン目 車を並列に2台配置 南側をできる限りあける配置 この場合に考えられることは
- 夏場は明るいが、冬は影になる
- 隣家の給湯器をおがむ
- 南側の家の窓が気になる
- カーテンを閉めがち
- 道路から見ると圧迫感がある
- 道路から見ると植栽が少ない
- アプローチが短い
- 車は並列駐車で便利
- 南側のお庭のプライバシーは確保◎
赤マーカーはマイナス要素
青マーカーはプラス要素です
この分譲地内にも この配置が沢山あります 。 別に良い悪いを言うつもりはないです。
色々な観点をもったうえで お客様にとっての最良を チョイスしてもらうのが その人にとっての いい家になるかと思います🏠
ではパターン2です
南側をできるだけあける為に 駐車スペースをL型にとっています。
これも北側道路の場合 よくあるパターンですね🏠
この場合に考えられることは
- 夏場は明るいが、冬場は影になる
- 隣家の給湯器をおがむ
- 南側の家の窓が気になる
- カーテンを閉めがち
- 道路から見ると圧迫感がある
- 道路から見ると植栽が少ない
- アプローチが短い
- パターン1より南があく
- 南側のお庭のプライバシーは確保◎
ほぼパターン1と同じですね
ようするに 南を頑張ってあけても あまり明るくないし 景色もよくないし 街にたいしても優しくないのです🏠
南側に建物が 一生建たないのであれば別ですが。。 しかしながら この分譲地内も 沢山の家が建っていますが ほとんどがこの2パターンです🏠
この状況下で ご指名頂いた設計士は どのような配置をしたでしょうか。
ここまでハードルあげたので 若干ドキドキします(^^;
では見ていきましょう🏠
車を縦列駐車として 南側にあえてつめて 吹き抜けから採光します☀ 南面には地窓越しに植栽が🌲 北側に向けて 掃き出し窓+テラス+植栽沢山 みたいな感じにしました🏠
この配置によって
- 道行く人にうるおい(緑)を与える
- 道路側に対して圧迫感がない
- 道路に建物が建つことはない
- 木製ブラインドによって北側視線配慮
- カーポートが目立たない
- 隣家を近くに感じない
- 室内から植栽が見える
- 南側に隣家があっても明るい
- アプローチが長い
- 縦列駐車になる
少しえこひいきも入っていますが 先ほどと逆転しています🏠
家を建てる場合 自己完結も大事ですが 街に対してどう設計するか 街行く人がどう感じるか。みたいな部分も 重要だと思っています。
実際にこの分譲地には 300邸近い新築が建っていますが 当社を訪れるお客様の口から この分譲地の中で この家が一番素敵でした✨
こういったお声を 他の営業マンからも 沢山聞きました🏠
そうでしょ!?
そらそうでしょ!?
自慢げになります(笑) 分譲地に住むオーナー様や 社内の営業からも あの家フジモンさんが担当ですか?
家を見ただけで 誰が担当か分かるレベル(^^; でも嬉しい言葉です✨
街に対して優しい設計は 見る人への印象もあげます🏠 それが実証されたと思っています 。 では本当に明るいのか等 見ていきましょう🏠
建物仕様説明
■構造(軽量鉄骨二階建て)
■外壁(サイディング)
■屋根(カラーベスト)
■敷地面積(191㎡・約58坪)
■一階面積(56㎡・約17坪)
■二階面積(57㎡・約17坪)
■延べ床面積(113㎡・約34坪)
一階床材(アッシュ挽板)
二階床材(アッシュ挽板)
内観紹介
では!!
大事な配置について学んだところで イメージしたうえで 中を見に行ってみましょう🏠
今回外観はお見せできませんが 分譲地一素敵な外観です✨ (自家自讃) 皆様は文章にて妄想下さいm(__)m
北道路に向けて開いています。 開いた先には植栽達が✨ 道路からひいて建っているので 圧迫感もありません。
開口部には 木製ブラインドをつけているので 絶妙に中は見えません👀 中からはハッキリ見えています👀
玄関アプローチも長く豊かです✨ アプローチ部分と 庭テラス部分が一体なので より豊かに感じますね🏠 段差がキャンティして はねだしてるのも 格好いいです✨ 職人さん大変でしたねm(__)m
皆様は妄想できましたか🏠 ではつづいて玄関です
外側のタイルと同じタイルです✨ この家のテーマは シンプルナチュラルです🏠 テーマ通りの スッキリ感ですね✨
左手は収納ですが 取っ手がないので壁みたいです 。 細かいディテール部分ですが 大事な部分です 。 シンプルな空間は 置いている小物が映えますね✨ 奥様のセンスも半端ないです✨ 生花がいけてあります🌸 私には到底ないセンスです😨
地窓の先にはツボが🏺 趣がありますね✨
先ほどの玄関からいざなわれ この空間です🏠
普通の常識であれば いきなりキッチン!? そうなるでしょう。
ここはストイック設計士 サラッとこんな提案を 恐れません(^^; 私も恐れません(^^;
ここまでタイルスペースを 引っ張ってくることによって 先ほどの外部テラスとの 段差を無くしています🏠
ソトとウチが自然につながります。 実際の使い方としては 先ほどの玄関にマットを敷いて ソトとナカの境界線を明示して 靴はそこで脱いで スリッパに履き替えてます 。
なのでこの写真部分は 使い方としてはナカなのです。 見た目が玄関に見えるだけです。 境界線は自分で決めるスタイル いいですね✨
誰か来るときはほぼ決まっています。 事前に片付ける時間もあります 。 急に家入る人なんて そうそういません。 きれいなキッチンがいきなりあっても 問題なしです🏠
奥側の壁面が 南面です 吹き抜けからの光が まるで間接照明のようです✨ 芸術的ですね
北側には大きな開口が外部へと 西側はあえての壁です
- 隣家が見えないように
- 北側の開口部へ視線を導くため
- プライバシーの確保の為
- 照明と光を美しく照らし出すため
- 長さを強調する為
このカベに一つでもカスミ窓があれば そこにも視線がいってしまいます😨
キッチンの背面収納は 全て扉で隠すタイプです。 生活感が一切でないので 床と家具の素材感が強調されます。 邪魔するものが一切ありません。
北側の開口も 光が反射するので明るいです✨ 木製ブラインドで調節すれば 外部からの視線もコントロール可能です。
中から見たら 植栽も道行く人もバッチリ見えます。
今回のメインテーマでもある 南側面です✨ 壁掛けテレビの下には コケと植栽の見える地窓が🌲 低めの塀があるので 隣の建物も見えません🏠 夜はこの部分をライトアップです。
よく見るテレビの面は 素敵に演出したいですね✨ 見えている窓の更に上部に 南側に家が建っても大丈夫なように 採光できる窓があります☀
テレビ面に直射があたらないので まぶしくて見えないこともないです。 季節によって 吹き抜けのヒカリの演出は様々です。
一年を通して住むと 光の入り方だけで 季節が分かります 。 自宅を愛するご主人様に その辺りを語ってもらうと めちゃくちゃ説得力あります。
意図のないプランでは 感じない機能です☀ この吹き抜けに関しては 後ほど掘り下げます🏠
階段あがった部分です 。 旧家に沢山本があったので 本棚スペースはたっぷりです 。 これだけ綺麗におさまっていると インテリアにもなりますね。
ここはご主人様の居場所です 。 コロナによって こういうスペースの需要が 大幅に増えてきそうですね✨
分譲地を一望できる 一番気持ちいいスペースです🏠 私もこんなスペースで 引きこもって集中して ブログかきたいです(^^;
バルコニーで洗濯を干したい派でしたので 二階が水まわりです。 明るいですね✨
寝室→水まわり→バルコニー 動線はいいですね🏠 紹介者のオーナー様宅も 二階水まわりだったのもあり あまり抵抗はなかったようです🏠 柔軟性が素敵ですね✨
以上でルームツアー終了です。 いかがだったでしょうか。
普通の建て方だった場合 写真の窓には 隣家が映っていたはずです🏠
ナカに居て居心地のいい住まいは ソトは感じますが 隣家は感じません🏠 ソトに出てはじめて気づきます 隣家あったんだと🏠
開口部大事です 。 今回は吹き抜けのおかげで 南に寄せて建てることができました 。 吹き抜けにも色々な役割と 機能があります 。 その辺りについて 掘り下げていきたいと思います🏠
吹き抜けについて
まずは今回の吹き抜けパターンです
南側の建物が映り込まないように テレビ面は壁にしています。 緑も感じれるように 地窓をセットにしています。 その先には 低めの木塀があります。
1mの細長い吹き抜けは 南からの光を バウンドさせて 室内に招いてくれます。 元気すぎる直射と違って フワッと明るい 居心地のいい光です☀
今回の吹き抜けイメージです☀ 南側上部から バウンディングして 一階スペースに招いています 。
この光の反射が 絶妙に心地よい あかりとなっています。
決してまぶしすぎない やわらかな光です☀ これが南の大開口で 軒が無かったら 夏場はあつすぎて まぶしすぎて カーテンを閉めてるでしょう 。
何のための窓なんだぁ💀💀💀 そう思ってしまいます。
この吹き抜けがあるおかげです。 この勢いで 色々な吹き抜け効果について ふれていきましょう。
吹き抜けの取り方です 。どっちが効果的でしょうか? 吹き抜け面積は同じです🏠
右側の方が 視線が壁づたいに 奥までつながっていきます 右側の方が効果的ですね☀
奥の壁と広くつながる方が よりのびやかに 開放的に感じます。 突如としてあいた穴凹は 吹き抜けとしては勿体ないです😨
吹き抜けがあるのとないのとでも 感じ方は違いますね
敷地条件によって 演出の仕方によって 必ず吹き抜け取った方がいい ということではありませんが 場合によっては とても効果的です☀
左側の写真は カベが少し残っています 。 これだけでも印象が違いますね☀ せっかくとるのであれば より効果的にとりましょう
吹き抜けだけでなく 向こう側のラインも気にしましょう。 ラインがそろうと ピシッと美しいです✨ とればいいってもんじゃありません。
細部のディテールまで整えて 初めてデザインです🏠 吹き抜けひとつとってみても 色々ありますね🏠 今回の実例の吹き抜けは 実にいい感じです✨ (また自家自讃(笑))
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まとめ
今回の出会いをうんで下さった オーナー様に感謝です✨ この素敵な空間で キャンドルを灯しながら 美味しいお料理とワインで 何度も酔いました(^^; 最高の贅沢でした。
シンプルナチュラルな家は キャンドルでご飯です✨
まとめます
- 北側道路はこわくない
- 北側道路はむしろいい
- 吹き抜けを効果的にとろう
- 光の演出をデザインしよう
- 光はバウンドする
- 北側開口は暗くない
- 隣家を感じないのは素敵
- 木製ブラインドは有効
- キャンドル灯してワイン最高🍷
- また飲みに行きたい🍺
以上を感じました🏠
お住まいも素敵ですが ご夫婦の信頼関係と絆が 更に素敵でした✨
私自身も そういう夫婦になっていきたいです。 家づくりを通して 日々勉強ですね🏠 今回はこれにて終了です 最後までありがとうございました。
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