先日お客様を実例案内してきました
- 34坪の建売
- 33坪の北向きの家
- 30坪の二階水まわりの家
- 29坪の二階水まわりの中庭の家
- 27坪の旗竿地の中庭の家
建売はダメな例としてあえてです(笑)
一番狭く感じます(^^;
普通の考えでいけば
坪数が大きい家が広く感じる?
ゆったりしている?
大きさ=豊かさ?
そう思いがちでしょう
お客様に要望を聞き取りしても
「LDK20畳以上絶対欲しいです!!」
そんな風に言われることが多いです
しかし畳数さえ満たせばいいのでしょうか?
広さ=豊かさでしょうか?
私はそうは思いません
勿論いくらでも資金がかけれたらいいですが
そういった場合でないときは
大きさにとらわれるのは良くありません
ではどんなことを考えていくべきなのか?
今回はそのあたりにふれていきます
新築においてリビング空間は大事です
最重要かもしれません
LDKの満足度をあげるべきです
居室は寝るだけです
間取りを考えるうえで大事なコト
見ていきましょう👀
畳数=広さではない
まず最初に畳数=広さではないということ
広く豊かに感じさせるポイントは
- 視線の抜け
- ウチとソトのつながり感
- 天井と壁の比率(縦横比)
- 吹き抜けによるつながり
- 天井の美しさ
- 段差のある居場所
- 居場所同士のつながり
このあたりが広さや豊かさを感じる上で
ポイントになってくるかと思います
20畳あるから大丈夫
20畳あるから広さはOK
この考えは捨てて下さい
30坪の家でも豊かにできますし
35坪の家でも小さく感じます
ようするに
「建て方次第です」
「間取り次第です」
「施主力次第です」
小さく建てて豊かに住まうには
「施主力が必要です」
「許容する力が必要です」
「設計への信頼が必要です」
この辺りを少しイメージ頂き
具体的にどういうことなのか
実例写真を交えてご紹介します
LDKを豊かにするためには
家の間取りを考えるということは
「居場所を考える」ということです
更に言うと
「居場所」と「居場所」をつなげるコトです
「居心地のいい居場所とは?」
皆様も思い浮かべて下さい
だだっ広い空間にポツンといる自分を
居心地いいでしょうか?
豊かでしょうか?
おそらく落ち着かないと思います
子供の頃につくった秘密基地
決して広くはないスペースでも
ドキドキワクワクします
そういった感覚を大事にしてください
では各ポイントを見ていきます
居場所をつくる
居場所を強く意識してください
ちょっとしたスペースが居場所になります
工夫一つで居場所が増やせます
例えばこの写真においても言えます
ただのシースルー階段に見えるかもですが
この段差をベンチがわりにしたり
子供のテーブルになったり
透けることで居場所になります
それを玄関から感じることもできます
階段をあえて少し見せる
これだけでも子供の居場所になります
子供は大人が想像していない使い方をします
押し入れの中だって子供にとっては居場所です
我が家では押し入れが犬の居場所です
そしてこの上は息子の秘密基地です(笑)
家をつくる時は
こういう使い方は微塵も考えてません。。
沢山居場所をつくりましょう
ちょっとしたスペースを工夫しましょう
間取りではなく居場所を意識しましょう
居場所をつなげる
居場所をつくれたならば
居場所同士をつなげましょう
完全な個室も時にはいいですが
居場所同士がつながると豊かです
広くも感じます
何かの作業をしながら
家族とのコミュニケーションもとれます
気配も伝わります
この写真の中にも沢山の居場所があります
- 土間スペース
- リビング
- キッチン
- 洗面台
- 書斎スペース×2
- 吹き抜け上のフリースペース
これらすべてが一空間でつながっています
直接目で見えない位置であっても
空気感や気配は伝わります
この階段と吹き抜けの中でも
沢山の居場所がつながっています
- 階段途中のスペース1
- 階段途中のスペース2
- 吹き抜け上の書斎スペース
- リビングスペース
- 玄関スペース
これが吹き抜け無しで分断されてると
居場所がつながることはありません
限られた一階スペース
限られた二階スペースで暮らします
吹き抜けを採光の為だけでなく
居場所をつなげるためにも使いましょう
吹き抜けの先にある子供部屋です
建具をオープンすることによって
音だけでも伝わります
気配だけでもつなげれます
居場所と居場所をつなげる方法は沢山です
段差をあえてつくる
バリアフリーが一時流行りました
段差のない住まい
あえて段差をつくると
- 背もたれになる
- ベンチになる
- 収納ができる
- TVボードになる
- 書斎になる
- パソコンができる
- 家具を置かなくても居場所になる
色々な機能と居場所になります
最近流行りのピットリビングです
沢山の収納と居場所ができています
平面的なこの大きさでは
家具等置かなければ居場所になりません
どこに座ればいいのか
どこを背もたれにしたらいいのか
そわそわすることでしょう
ちょっとした段差があるだけで
ついつい座りたくなります
面積が大きい空間よりも
居場所が多い空間です
だだっ広さよりも
居心地のよさです
リビングの一角にプレイスペースです
ピット畳も居心地良しです
おままごとをしたり
ゴロゴロしたり
囲んですわることも可能です
小さな段差はつまずきやすいですが
しっかりとれば大丈夫です
座ることもできます
時にはお昼寝スペースにもなります
大人でも大丈夫な大きさです
ちょっとしたくぼみが嬉しいです
くぼみに潜んでいると
外からの視線も気になりません
ちょっとした塀の高さがあれば
外からは見えません👀
窓を掃き出し窓にしないことによって
視線を遮ることも可能です
塀をつくる費用がかけれない時は
くぼみと窓の高さで対応可能です
天井を低くする
「天井が高い方が広く感じる?」
そう感じておられる方は多いのでは?
開放感があって広く感じそう
そう思われていると思います
しかし人間の感じ方として
高さ=広さにはなりません
例えば幅が3mの空間に対して
高さが10mあったとします
その空間が広く感じるか?
居心地よく感じるのか?
答えはノーです!!!
空間には縦横比があります
重心を低く抑える所は抑えて
視線をぬくところは高さをとって
そういったメリハリが大事です
この実例ではそこがうまく取り入れてます
ピットリビングで下げている部分から
天井が高くなりすぎないように
キッチン部分の天井をあえて低くしています
壁面の視線の抜けを感じさせるために
壁面には垂直の高さをだしています
色々な方向に視線が抜けるので
広くも感じます
天井をとにかく高くするは間違いです
伊礼先生の
小さな家の70のレシピにも書いてあります
畳数や天井高に惑わされないようにしましょう
ウチとソトをつなげる
これが広さの感覚につながるの?
そう思われる方も多いと思います
ですが!!
豊かさと広さに直結します!!!
そしてめちゃくちゃ重要です
そしてあまり提案してもらえません。。
着目してくれるスタッフは少ないです
土間の高さを室内に持ってくることにより
室内ドマと室外ドマをつなげています
さらには大開口でソトとつなげています
カーテンを開けれる中庭があるので
ウチとソトが一体になっています
まるでリビングが壁まであるようです
こういった目の錯覚が
坪数以上の豊かさをうんでくれます
ウチとソトのつなげ方は色々です
床の高さをあわせたり
軒裏をつなげたり
カベをつなげたり
つなげるポイントが増えれば増えるほど
豊かで広く感じる空間になります
素材感を高める
素材感と広さが何の関係?
そう思われる方も多いと思います
ウチのぬりかべと
ソトの吹付と
素材がつながると
空間もつながります
この写真の実例の室内側が
白いクロスだとどうでしょうか?
ウチとソトはつながりません
空気感も途切れます
上質な空間は空気感が違います
素材感を高めることも意識しましょう
実例紹介
床の高さをデッキでつなげる
デッキの素材を本物の木でつなげる
軒裏と木ばり天井をつなげる
大開口でソトとつなげる
そういった要素の参考になる実例です
ウチとソトをつなげた住まいです
29坪とは思えない豊かさがつまっています
できるだけ個室をつくらない工夫も見どころ
外壁のベルバーンを室内にまではりました
軒裏も床とデッキもつながっています
つなげるポイントが多ければ多い程
ウチとソトがつながる好実例です
ウチとソトの素材感を合わせた好実例です
過去最少の24坪の住まいですが
坪数を感じさせない豊かさがあります
居心地のいい洞窟にいるような空気感です
まとめ
いかがでしたでしょうか
リビングの畳数にこだわることなく
他の要素に目を向けてもらいたいです
- 居場所をつくる
- 居場所をつなげる
- 抜けを意識する
- ウチとソトをつなげる
- 素材をつなげる
特にこのポイントは大事にしましょう
これを全て大事にできれば
大きさでは表現できない
豊かな住まいが完成します
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