今回は少し違ったコンテンツです
私自身が勉強の為に読んだ本の紹介です
伊礼智の「小さな家」70のレシピ エックスナレッジムック / 伊礼智 【ムック】 価格:2,420円 |
これを買って下さい!という気はありません
あくまでも自分のアウトプット用として
これは実際に活かせる内容かも!?
そう感じたポイントを中心にまとめます
結果的にその内容が
家づくりを検討されている皆様にとって
一つでも新たな気付きになればと思います
私がこの本を読もうと思ったきっかけが
元ハウスメーカーの設計士でもあり
現在はフリーで活躍されている
げげさんの動画を見たのがきっかけでした
超絶イケメンなこともありますが
動画内でいつも言われていることが
とても共感できる内容です
この動画以外の内容もおススメなので
ご興味ある方はご覧くださいm(__)m
本題に入る前に
この本はこんな方が読むと有益な内容です
- 建築を勉強されている方
- 本業が住宅関係の方
- 設計図のおさまりを勉強したい方
- 人とは違った家づくりをしたい方
- お金をかけずに素敵な家が建てたい方
- 小さな家に興味がある方
- 家は大きさじゃないと思っている方
- 家は大きさでしょって思っている方
- いい家建てたいけど予算が。。の方
- 家づくり検討中の方
みたいな方には特におススメです
万人が理解できる内容ばかりではないです
家づくり初級の方からすると
何のこと???
そう思う内容も多いです
なのでそういう方にも分かるように
私の実例を交えながら
本書にあるエッセンスを伝えます
初の試みですので
あたたかい目で読んでくださいm(__)m
本の概要紹介
本書について簡単に説明します
伊礼智の「小さな家」70のレシピ エックスナレッジムック / 伊礼智 【ムック】 価格:2,420円 |
出版日
2014年5月23日
ページ数と読了所要時間
183ページありますが
実例写真も掲載がありますので
3時間~4時間くらいで読めます
サラッと読んだらもっと早めです
私は実例写真を見ながらかみしめたので
もう少しかかりました
設計建具の詳細図等が沢山紹介有ります
実際に設計業務されている方にとっては
じっくり見たい内容かと思います
私は分からないのでスルーしました(^^;
著者のプロフィール
伊礼智先生
1959年沖縄県生まれ
1982年琉球大学理工学部卒業
1985年東京藝術大学美術学部建築学科卒
1996年伊礼智設計室を開設
2005年日本大学生産工学部非常勤講師
2012年住宅デザイン学校校長
色々書きましたが
建築界ではとても有名な方です
小さな家を任せたらピカイチ
そんな印象のお方です
著書の簡単な内容
基本的にはタイトル通り
小さな家をつくるにあたっての
気を付けているポイント・レシピの説明です
大きな家を安く建てるのが豊かなのか?
家を大きくつくる時代は終わったのでは?
こんな問題提起からスタートしています
70のレシピの中から
家づくりを考える皆様にとって
特に重要なレシピの紹介をします
レシピの中で赤色マーカー部分に関しては
後ほど掘り下げていきます
(レシピの一部紹介)
住宅は心地よい居場所の集合体である
大きさではなく質にお金を投資するべき
「クールなウサギ小屋」でかまわない
大きく建てても町並みは良くならない
小さな家は最大のエコである
開口部近傍に心地よさは宿る
敷地目いっぱいに建てない
小さな家はご近所にやさしい
小さな家こそおおらかに暮らす
小さな家は建具のデザインが効く
小さく目線が近いからこそ素材を吟味する
小さな家は心地よさのセンサーが磨かれる
バルコニーを一工夫
小さな家は名作が多い
天井に照明を付けず灯りの重心を低く
天井は低めに
玄関はコンパクトに
小さな家でも外物置は必要
軒は出せなくても庇はだす
開口部を絞ると落ち着いた空間になる
小さな家こそアプローチを楽しく
小屋裏を利用する
小さくてもパントリーを
動き廻れる動線を
小さな家はカワイイ
小さな家に合う定番家具
建具は天井まで
スイッチやコンセントも低めに
低めの家具を選ぶ
廊下を無くして家具で仕切る
丸テーブルマジック
籠れる小さな居場所の魅力
引き戸にこだわる
これが大きなテーマの中でも
意識してもらいたいレシピです
どれも大事な要素ばかりでした
そして知らず知らずのうちに
実例においても実行していた点や
意識していた項目が沢山ありました
地味に嬉しかったです(笑)
実際に活かせそうなレシピ
70のレシピの中で
皆様の家づくりにおいて
より重要で活かしやすい内容を
掘り下げていきます
開口部近傍に心地よさは宿る
この実例写真を見た時に
この赤色のソファーの居場所!!
超気持ちよさそうと思いました
二階がリビングでバルコニーがデッキです
ソファーの高さにデッキを設けて
植栽とデッキと空が近くに感じれます
リビングのソファーに座っているのに
ソトを超感じれる空間
これは想像しただけでも気持ちいです
このナカみたいなソトの半屋外空間
この空間が小さな家を豊かにしてくれます
この窓辺の演出
素敵すぎます✨
この実例においては
方位を無視して山に向けて開口を取りました
ビーズクッションを移動させて
思い思いの気持ちいい場所で過ごします
バルコニーを一工夫
ある女性建築家の方が
日本の住風景をだめにしているのは
バルコニーだと言い切ったそうです
伊礼先生もそこに強く共感
私もとても共感できます
日本のバルコニーに関しては
沢山の布団と洗濯物が干され
それが建物の顔をつくっています
その佇まいは賃貸アパートと変わらない
安易にバルコニーを取るのではなく
サンルーム等を検討するのも一つです
花粉症やアレルギーが増えてきている昨今
バルコニーが本当に必要かどうか
考えてみてはいかがでしょうか
これに関してはたまたまですが
以前の記事でまとめていますので
ご興味ある方は参考にしてください
天井に照明を付けず灯りの重心を低く
本の中で紹介されていた実例で
ペンダント照明、スタンド、ブラケット照明のみ
天井には埋め込みの照明は使用していません
伊礼先生は天井にできるだけ
照明をつけないようにしているそうです
そして多くの建築家もそうだと思います
心地よい空間をつくるために
小さな家を広々と感じる為に
天井に照明をつけないのは大事です
感心しない設計は
天井にUFOみたいな照明をつける(笑)
そんな過激な表記もありました(^^;
ダウンライトも便利な照明ですが
基本的には使わないそうです
ダウンライトのような
上からさしこんでくる灯りは
過ごしていて心地よいとは言えません
天井や壁面は
照明のためにあるのではなく
照明の反射板として使うコトを意識すべき
スタンド等であれば
家具を自由に配置して
移動することができます
移動することによって
居場所をつくりだせます
照明の考え方は
世の中の当たり前と大きく違います
建築する側の大半の意識も
照明提案レベルが低く感じます
そもそも照明にあまり重点をおいていません
今一度照明のことについて
深く考えてみて下さい
私自身の自宅でも失敗したので
照明は常に色々と考えています(^^;
自宅のことは下記にまとめていますので
ご興味ある方はご覧くださいm(__)m
天井は低めに
天井は高い方が豊かな空間であると
世間では思われています
伊礼先生の設計は
基本的に天井高2200です
天井を低くした方が
落ち着きを感じるからです
中々クライアントの方には伝わりません
プロポーションがきれいとか
佇まいが良いとか
かわいらしい家は
たいてい階高が低いのです
ヤマヒロさんの住宅なんかは
これの典型だと思います
重心が低くとてもいい佇まいです
普通の方の見方をしてしまうと
ただの天井が低い家です(^^;
CM広告ですら
天井高を競ったCMが放映されています
あれを見ると悲しくなります
これが天井高2700に引き伸ばした写真
こちらは実例通りの天井高2100の写真
写真では中々伝わりにくいです(^^;
居心地を追求すると
天井高は低い方がいいのです
もちろんただ低くすれば
いいというわけではありません
建具の高さ等
丁寧につくりこんだ先の話です
当社の天井高設定も
2700、2500、2250があります
大体が2500ですが
物件によって2250を使います
上記実例においては
ピットリビングもあったので
天井を見上げて居心地悪くならないように
あえて天井高さを2250にしています
壁面の吹き抜けもあるので
決して圧迫感は感じません
むしろ居心地いいです
コストアップして天井を高くすることより
低くして質をあげる方向も
検討してみてはいかがでしょうか
玄関はコンパクトに
家づくりにおいて
玄関は広くしたいという方が多いです
どこか世間に対する見栄が感じられます
伊礼先生はその見栄が嫌いです(笑)
玄関を広くするという事は
リビングダイニングが狭くなります
そうすると小さい家は成立しません
外向きの見栄は捨て去り
優先事項を見極めて
メリハリをつけた設計をしましょう
この実例の玄関スペースは
1m×3mの土間に
1m×1mの土間収納のある家です
LDK空間に取り込むことによって
広く豊かな住まいに感じます
玄関スペースでお悩みの方は
参考にしてみて下さいm(__)m
軒は出せなくても庇は出す
軒が出ていない住宅は耐久性に劣ります
都心部の狭小家では軒が出しにくいですが
伊礼先生は最大90cmの庇を
だすように意識されています
小さな家だからこそ
生活性の高い家を目指すべきです
軒の出に関しては
先日記事にしたばかりです
伊礼先生の庇とはまた違いますが
軒の重要性にご興味ある方は
一度ご覧くださいm(__)m
動き廻れる動線を
小さな家を機能的で楽しく暮らすために
廻れる動線を取り入れることは基本です
特にキッチンを含めて
ぐるぐる廻れることが重要です
小さな家に開放感をもたらしてくれます
40cmくらいの隙間でもいいから
通り抜けれるようにというのが
とても印象的でした
開口部を絞ると落ち着いた空間になる
窓は取る位置は
遠くの景色が見える所
視界が抜けているところ
いい景色が見えるところにつけるべき
小さな家では景色を見ることを優先します
その次に日当たりや通風となります
遠くが見える所に窓を付けて
そうでなかったらつけずに我慢します(笑)
シンプルですが分かりやすいです
窓は沢山つけないで数を減らすことが
落ち着いた室内を創り出すコツです
窓をたくさんつけると
室内が明るすぎて
陰影のない味気ない空間になります
開口部を絞ることが
光をデザインすることにつながります
窓を絞ると豊かな光が見えてきて
光の有難さや美しさが分かります
開口部の面積を1とすると
カベは3位残す
それくらいの気持ちで設計しないと
落ち着いた家はできません
このレシピを読んだ時に
この実例が頭に浮かびました
実際にこのリビングにいると
とても落ち着きます
ろうそくの灯をともして
昼間からワインがとても美味しかったです
上質な空間には
開口部と壁の量が関係しています
建具は天井まで
ここでいう建具は天井までというのは
窓の上部を天井までにという意味です
窓の上部と天井までの間に
小壁ができないようにすることです
天井の低さを感じさせないための手法です
建具の高さが2200である事が多いので
天井高を2200にすることが多いそうです
建具を開け放すと
部屋と部屋が天井でつながるので
広く感じるようになるのです
建具を天井まで延ばしていると
天井が低いことに意外と気づきません
この実例がまさにそう感じました
天井高は2250ですが
建具が天井まであるので
ウチとソトがひとつながりに感じて
とても居心地の良い空間となっています
この本のレシピ的要素が
一番つまっている住まいでもあります
実際に24坪の住まいなので
レシピが沢山つまっています
細かなディテールの考え方については
下記の記事もまとめているので
ご興味ある方はご覧ください
スイッチやコンセントも低めに
通常は1,2m位の高さが標準的です
天井を低くするに比例して
1m位に設定しているそうです
当社設定においても
1,2mの高さか
0,9mの高さの設定があります
最近は0,9m高が標準的です
目線より低い位置にあることで
目立ちにくくもなります
丸テーブルマジック
伊礼先生の実例は
とにかく丸テーブルが多いイメージです
私もこれを読んで
丸テーブルを使いたくなりました
四角いテーブルで8人位座るとなると
2m位の大きさが必要になります
丸テーブルだと直径1,2m位で
何とかなります
そしてみんなが向き合える
長方形で2mあると
端に座った人は会話に入りにくいです
テーブルは四角のイメージが強いですが
丸テーブルのメリットを感じました
間取りの相談や担当者紹介希望の方はコチラの公式LINEから気軽にコメント下さい(公式LINE登録特典■要望チェックシート■家づくりレベル診断ゲーム■家づくり攻略動画無料配信■定期的に役立つ情報発信もしています)
まとめ
この本を熟読して
記事としてアウトプットしたので
より一層レベルアップしました
これからの提案において
試してみたいことや
心掛けたいことが沢山です
最後に伊礼先生が言ったコトバが
小さな家は「住むチカラ」が大事
本当にこのコトバに尽きると思います
長く続いていく不況
上がらない年収
消費税のアップ
質の高い家づくりと逆行しています
いい家の為の予算を捻出する為には
家を小さくつくるコトは重要です
小さな家では
建築家のていねいな設計と
住み手の勇気と住むチカラが必要です
住むチカラを喚起するような
小さな居場所をあちこちに創れるかが
重要なカギになりそうです
私自身はこの住むチカラを
施主力という言葉で使っています
家は大きい方がいいとか
〇〇であるべきだ
みたいな固定観念をとっぱらうには
施主力を高める必要があります
展示場に行っただけでは
施主力はアップしません
商品知識が増えるだけです
一度建てられたオーナー様は
施主力が高まっています
施主力が最大限に高まった
実例を案内して
オーナー様の体験を聞くことが
一番の近道だと思っています
施主力×設計力×営業力=∞
これからも極めていきたいです
この記事でこの本の3割くらいは
伝えれたつもりです
もっと詳しく読みたい方は
手に取って読んでください
伊礼智の「小さな家」70のレシピ エックスナレッジムック / 伊礼智 【ムック】 価格:2,420円 |
【私のブログや動画に共感頂ける皆様へ】
これから家づくりされる方で
ファンタジスタのサポートを受けたい!!
良い担当者や建築会社を紹介して欲しい!!
そう思って下さる方は
下記リンクより詳細をご覧下さいm(_ _)m
画期的な仕組みを作りました!!
応援がてらにポチッと押してね
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
皆様の応援が地味に励みになってますm(__)m
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
計画中ランキング
お問い合わせはコチラ
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
コメント