今回はちょっとニッチな分野かもです
家づくりのオーバーハングについてです
「オーバーハングって何ぞや?」
ということに関しては
後ほど紹介していきます
なにせ活かしようによっては
とてもとても役に立つ手法なのです
そして初めて家づくりされる方にとっては
あまり???な手法なのです
そしてある程度の
構造自由度も必要になってきます
なので今回ご紹介する内容は
全ての建築会社が
真似できるわけではないです
そんな感覚で参考にしてもらいたいです
逆にもっとすんごいことが
できる会社さんもあるかもです👀
オーバーハングとは
まず最初に「オーバーハング」とは
英語でoverhangは
「突き出るや張り出す」の意味する言葉です
建築業界では
「2階部分が出っ張っている形状」のこと
呼び方によっては「片持ち」と呼ばれます
この出っ張り加減や限界に関しては
各社様々な制約の中で行います
イメージとしてはこんな感じです
これぞオーバーハングという形です
オーバーハングの特徴を理解していって
皆様の家づくりに少しでも
役立てていけたらと思います
オーバーハングのメリット
ではオーバーハングを利用することで
どのようなメリットがあるのか?
マニアックな部分から
簡単にわかる部分まで説明します👀
1、コスパがいい
家づくりは無駄なつくり方にすると
余計な費用がかかってしまいます
どうせ建てるのであれば
コスパよく建てたいですよね?
そんな方々にとって
二階部分を張り出すオーバーハングは
とっても有効的な手法なんです
なぜかというと!!
家のコストで高い部分と言えば
基礎をつくる費用は割合の中で高いです
つまりは一階部分を大きくすると
基礎が大きくなって高くなります
そして二階部分を張り出しても
基礎は大きくなりません
たまに注意が必要なのは
三階建て等で大きく張り出す場合に
それを構造的にもたす為に
基礎までついでにだすことがあります
その場合は普通にコストアップになります
このお住まいの延床面性は90㎡です
たったの27坪です!!
旗竿地の悪条件の中で
最大限豊かなコートハウスにする為に
あえて床面積を抑えています
オーバーハングをフル活用しています
なので一階面積は5m×8m=40㎡
二階面積は5m×10m=50㎡
トータル90㎡という計算になります
そのういたコストにて
中庭スペースを建物でつくっています
旗竿地で豊かに住まう為には
敷地を活かしきることと
中庭で景色をつくることが必要でした
その一番の目的を達成するために
「オーバーハングを駆使する」を選びました
普通に建てると予算オーバーです
2、軒下空間ができる
オーバーハングで出っ張るということは
軒下空間ができるということです
軒下空間はメリットが一杯です
逆に一階面積を張り出しても
- コストアップになる
- 二階面積はそんなにいらない
- 残った部分はバルコニーになる
- 残った部分は屋根になる
コストがかかることや
無駄になる要素が多いのです
なのでオーバーハングを利用することは
メリットの方が多くなってきます
3、玄関庇を兼ねれる
玄関庇というと
皆様はどんなイメージを浮かべますか?
こんなイメージを浮かべる方も多いのでは?
実際に家を建てる際は
よく使われている玄関庇です
二階を張り出すよりも費用は安いです
ですが見た目を考えると
ファサード面にはつけたくないです
オーバーハングを利用すると
ポストや表札前に活用したり
アプローチ部分を塗れないようにしたり
玄関庇を深くすることも可能です
通常の玄関庇は
90cm~100cm位が多いです
これが最低限といった感じです
雨が吹きぶってくると
普通に濡れるレベルになってきます
オーバーハング+軒の出を利用する等
深い玄関庇が欲しいところです
4、敷地の余白が残る
シンプルな話ですが
めっちゃ大事な話です!!!
オーバーハングを利用して
一階面積を抑えるというコトは
敷地の余白部分が余るというコトです
つまりはですよ!!
- 駐車スペースが増える
- お庭スペースが増える
- 建物がゆったり配置できる
- 小さな土地でも建てれる
等々の色々な可能性がでてきます
まっとうな建て方をしてしまうと
大きな土地が必要になってしまいます
柔軟にテクニックを駆使できたなら
オーバーハングを活用できたなら
敷地の余白をうむことができます
5、外観が格好良くなる
真四角の総二階の外観だと
のっぺりしがちな外観が多いです
勿論シンプルなハコも格好いいですが
(個人的には好きです)
好みによっては物足りなく感じる方も
そんな方にはオーバーハングは◎です
しかしながらやり方によっては
外観的に微妙なオーバーハングに。。。
そんな建物もよく見かけます👀
例えばこの写真の実例において見ると
ボックスとボックスが連なって見えます
ハコとハコが重なっているように見えます
この張り出しが50cmしかなかったら
バランスの悪い外観になってしまいます
せっかくオーバーハングしたのに
かえって格好悪い外観に。。。
立体的にどう見せるか
出幅や他のパーツとの組み合わせを考える
こういった考えが必要になります
二方向にオーバーハングさせるのも
外観的には◎です
ハコが上にのってる感じしますよね
この片一方がないと想像してみたら
あまり格好よくないはずです
せっかく満を持して張り出すなら
センス良くしましょう
6、駐輪場や駐車場となる
駐輪場って結構困りものです
そして忘れがちな項目です
そんな時もオーバーハングしていると
駐輪場にも早変わりです
サイクルポートは格好悪いです
カーポートも格好悪いです
できることならつけたくないです
死角部分なら許せますが
ファサード面にはもってきたくないです
オーバーハングをうまく駆使して
ぜーんぶ兼ねてしまいましょう!!
写真の実例は
玄関庇を深くするために張り出しを
ついでにそのラインからMAX軒だしして
一番深い部分は2,3m程張り出しています
雨の日はこの下に駐車すれば
塗れずに玄関まで行けます
カーポートをつけるのは簡単ですが
できればつけたくないです
そんな際に活きる手法です
7、土地探しの幅が広がる
オーバーハングをフル活用できたなら
少々の悪条件な土地であろうと
やり方によってはヘッチャラです
ただしその為には
何か捨てる部分や
兼ねる部分もでてくると思います
ですがそれを乗り越えてしまうと
選べる土地の幅が大幅UPします
お客様の方で勝手に50坪必要!!
そう思い込んでいたとしても
少しの柔軟な発想と
オーバーハングを利用することによって
40坪で要望がおさまった!!
そんなことだってありえます
柔軟な発想で土地探しをしましょう
トータルコストは限られています
土地にかけると家にかけれません
住めば都です
住むのは家です
8、敷地を最大限に活用できる
敷地のポテンシャルを活かすこと
これこそが建築の醍醐味です
これをなくしていい家は建ちません
その為には色々な手法が必要です
その中の一つとして
オーバーハングという手法は◎です
SUGOMORI高原のツリーハウスも
地味にオーバーハングを利用しています
敷地を最大限に利用する為に
選択された手法です
張り出した部分から山々を見ると
山を手に入れた気分になります
日常では感じれない快感です
敷地を最大限に活かしています
番外編
張り出しは利用していないのですが
最近地味にブームな手法があります
ファサード面にのみ
軒をスライドして出す方法です
見えない方向に軒の出を出さずに
道路側やお庭側に向けて
その分軒をスライドさせて出す方法
これであればコストも無駄にかからず
欲しい部分にい軒が出せます
まさに一石二鳥!!
見た目の迫力も増します
北向きの分譲地なので
南からは吹き抜けで採光しています
南に深い軒はむしろいらないので
このような建て方が理想的です
自由度のない会社はできないかも(笑)
オーバーハングの注意点
今のところいいコトばかりですが
気をつけるべき点もあります
センス良くしないと✖
意図のないオーバーハングは✖です
二階が足りないから出そう。。。
みたいな家も結構見かけます
深い思考の末ならいいですが
安易にやらないで下さい
見た目に微妙に見えるオーバーハングは
- 50cmだけ飛び出すやつ
- 同面で片側だけ飛び出すやつ
- 一階のラインを意識しないやつ
- 出した分軒が短く見えるやつ
言葉で説明するのが難しいですが
微妙に見えるパターンです👀
室内側への構造の影響
構造の強度を確保しての張り出しです
張り出すが為に
耐震等級が2になってしまうよ
耐震等級が1になってしまうよ
それでは本末転倒です
張り出しを確保するために
間取りに影響がでてこないか?
耐震等級は大丈夫か?
大事な部分になりますので
しっかりと確認しておきましょう
オーバーハング下の開口部
張り出している部分の下側は
負荷が大きくかかります
ここに窓がとりたいけども
オーバーハングが原因でとれない
そんな事態も発生するかもです
そこを強行しようとして
耐震等級に影響がでてしまわないように
建築会社と慎重に相談しましょう
実例紹介
オーバーハングを活用した
過去の実例を添付します
2mオーバーハングの住まい
二方向オーバーハングの住まい
玄関庇と軒の出を絡めた場合
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まとめ
いかがでしたでしょうか
オーバーハングも色々です
家づくりは考えることが盛沢山です
そして決まった建て方は存在しません
まさに住人十色です
設計士の好みももろにでます
設計士のセンスももろにでます
営業マンのセンスも実は大事です
オーバーハングを制するも負けるも
提案者次第です
勿論敷地によりけりですし
どう建物を表現したいかです
オーバーハングが目的にならないように
選択肢の一つとして
皆様の中で持っておきましょう!!
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